現実的ビリギャル〜万年風俗嬢の中卒女が1年で生活水準を下げてフリーターになった話 | 質問の答えを募集中です! 現実的ビリギャル〜万年風俗嬢の中卒女が1年で生活水準を下げてフリーターになった話 | 質問の答えを募集中です!

現実的ビリギャル〜万年風俗嬢の中卒女が1年で生活水準を下げてフリーターになった話

風俗

(※)ノンフィクションです

どうも中卒のケバブです。
私は最近になってオモコロの存在を知った。というのも先日、彼氏(以下ダイ)に『面白い記事送るから読んでみ』と言われたのが始まりである。

読んでみた結果…

ケバブ「いや、なにこれ。めちゃくちゃつまらんやん。こんなのが人気なのか。」

ダイ『 お前にこの記事送るのは間違いだったか。なんでつまらないか教えてあげようか?』

「うん。」

『 それはお前がその記事の世界のことを全部知ってるからだよ。』

「?!!?!!!たしかに!!!」

私が読んだのは、ホストの初回に行ってみたという記事だったが、私の(※)ホス狂い歴はざっと数えて5年くらいである。
そりゃ読んでもつまらんわ。観るのが15回目くらいの映画の冒頭くらいつまらんわ。

みんな、自分とは無縁の世界の話に興味があるんだなと学んだところで、これから私の底辺人生をここに書きたいと思う。

ダイが言うには『 学年ビリから慶応合格や田舎からスタンフォードに行くよりお前のが凄い』らしい。

(※)ホス狂いとはホストにハマり狂っているという意味

私は絵に描いたような中卒である。
父子家庭で育った母から産まれた私は小学2年まで普通の生活をしていた。というか今考えると表向きは裕福な生活だった気がする。両親が離婚すると、全ての格がワンランク下がりマンションの10階からボロアパートの2階へ、ファミリーカーから軽自動車になった。

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🌟中卒あるある🌟片親

しばらくすると母の横には新しい男が現れた。
1人目は妻子持ちだったらしいので直ぐに別れていたが、2人目が問題の男である。
普段は優しくて情に厚いが、裏を返せばパワー系のDV男だった。ちなみに武道家でトラックの運ちゃんをしている。こんなに人を殴りそうな典型例が他にあるだろうか。ちょっと詳しく書きすぎてバレそうだからこの辺にするけど、とにかく私はこの男が嫌いだった。

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🌟中卒あるある🌟DVされがち

この男と一緒に住むことになった時、私はまだ小学6年だったが、最終的に私が20歳になるまでこの男と母は一緒に暮らしていた。
最初のうちは、子供ながらに認められたくて言うことを聞いたり、喜ばれるように振舞った。だが母や弟が目の前で殴られるのを見たり、血も繋がっていないのにやたらと厳しく教育されたり、ついには男と一緒になって母までも私にモラハラするようになってしまった。居場所が無くなった私は14歳から続いていた反抗期も相まって家にいることが嫌になった末、高校2年の冬に家出をした。ちなみに1番キツかったのは真冬にベランダで正座させられたことと、ビンタされただけなのに目と鼻から血が出たこと。シンプルに力が強い。

🌟中卒あるある🌟長女

家出したときに、学歴、家族、バイト、習い事、当時の彼氏など一部の友達以外の関わり全てを捨てた。学校以外は全部大好きだったけど、私はそれ以上に自由を求めていた。長い長い反抗期に幕が閉じると共に典型的な中卒が爆誕してしまったのだ。

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🌟中卒あるある🌟自由になりたい

その後、私は毎日友達と遊んでは毎日違う誰かの家に泊まっていた。遊ばない日は漫画喫茶に帰っていた。そんな生活にも疲れて飽きてきたころ、ネットで 🔍寮あり 高収入などと検索したところ(なんとも危ない調べ方である)寮付きの仕事がヒットした。内容は『個室で男性と話すだけでok!高収入!』というもの。当時働いていなかった私と友達は直ぐに応募をした。体験もできるというので体験へ行くことに。案の定そこは風俗店だった。当時17歳。求人内容と実際の労働内容が異なっていたので、騙されたと言っても過言ではない。でもとりあえず働いてみようと思った当時の貞操観念の低さ、こわい。
その後、結局25歳まで風俗店で働いた。

🌟中卒あるある🌟風俗嬢

風俗時代は今思い出しても、すごい経験だった。よく『思い出は美化される』というけど、美化されない思い出も世の中にはあると思う。というか美しくない思い出も美化させずに記憶しておきたいと思っている。二度と戻らないためにもね。

最初の頃は1日に3万円ほど稼ぐのが限界だったが、比較的に真面目な性格なので自分なりに努力をしたり、店を変えるなりして3万から5万、5万から8万、最終的には1日に10万円稼げるようになった。年末年始に出勤したとき給料が20万に達した時には恐怖を覚えた。そんなに努力できるのになんで中卒なの?とか言うのはヤメテヨ。

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🌟中卒あるある🌟バカ真面目

なぜここまで大金が必要だったのか、特にやりたいことや夢があった訳では無い。両親が離婚してからお金のない生活をしてきたからこそ、お金に執着するようになったのだと思う。頑張れば頑張るほどお金が手に入る風俗は、まるで天職だった。お小遣いもろくに貰ったことがなく、高校生の頃はバイト代の半分を家に入れなければいけないという謎ルールで縛られていたし、自分で稼いだお金を自分だけに、しかも好きなだけ使えるというのが本当に夢のようだった。

この記事を読んでいる層が風俗嬢をどういう目線で見ているかは全くわからないけど、きっと、可哀想な子だとか、あるいは風俗で働くとかろくな人間じゃない。人間のクズ。という人もいるでしょう。まぁどう思われてもいいのだけれど、風俗時代は正直に言うと、めちゃくちゃ楽しかったです。申し訳ないけど、少なくとも可哀想な子という感じではなかった。むしろ無敵だった。私が求めた自由がそこにあった。
毎日何人かとセックスしなければいけないけど、そんなのは給料を貰えば嫌なことは忘れるし、毎日酒で洗い流して、毎日友達と遊んで騒いで、週3くらいでホストクラブへ行っていた。本当に何も考えずに酒に飲まれる毎日を過ごした。ちなみに、よく一緒に飲みに行っていた友達は今も現役風俗嬢だよ。

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🌟中卒あるある🌟同業者しか友達いない

てな感じで最高に頭が悪くなったタイミングで、ついに今の彼氏のダイと出会う。
今まで大卒の人と関わったことは無い。(たぶん学歴を知らないだけで大卒のお客さんとは話したことあると思う)でも大学生に対しては、なんとなく偏見を持っていて、毛嫌いしていた。

いつまで親のスネかじって遊んでるんだよ。甘えんな。みんなして同じ髪型で同じ髪色で群れやがって、うるせえし目障りだな。てかお前がすごいんじゃなくて親がすごいだけだからな。自惚れんなよ。早く社会人になって鬱になりやがれ。という劣等感丸出しの理由で毛嫌いしていた。していた。というより現在進行形で毛嫌いしている。

🌟中卒あるある🌟↑のセリフ言いがち

ダイとはシェアハウスで出会った。シェアハウスと聞くと、テイラースウィフトの私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない~We Are Never Ever Getting Back Together〜が聴こえてきそうだが、そんなオシャレなシェアハウスとはかけ離れた汚いシェアハウスで出会った。オモコロを見てるオタクなら、なんとなく分かってくれるはず。

私の唯一の高校時代の友達に誘われてシェアハウスへ遊びに行ったとき、そこに居たのがダイだった。
初めて会ったとき、ダイは大学生特有の夢追い系の活動をしていた。なんか凄いように見えたが話を聞くと、ただの夢追い系のニートだった。類は友を呼ぶという言葉があるように、なにか接点がないと人と人とは出会わない。そんな私たちの最初の共通点はニートだった。

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🌟中卒あるある🌟ニート

なんやかんやあり付き合うことになったが、話せば話すほどダイは学歴至上主義であり、めちゃくちゃ性格が悪いということがわかった。いつも学歴の話や学生時代の話をしている。最近は慣れてきて面白いけど、最初の頃はあまり意味が理解できなかった。だって大学行ったことないもん。

そんな彼と毎日話していると、自分の悪口を言われている気分になった。いつも中卒のことを底辺と呼ぶし週に1回は、まじで底辺とは関わりたくない!と言っている。それを聞く度に、お前いま底辺と付き合っとるやんけ…と思うが、彼いわく底辺とは関わりたくない精神を通り越して好きが上回っているらしい。というように彼は付き合った当初から愛情表現をたくさんしてくれていた。

🌟中卒あるある🌟底辺

毎日のように好きだとかかわいいと言われる。私はそういった愛情表現をされたことが無かった。記憶が無いだけで、もしかしたら幼少期に両親から言われていたかもしれない。でも私の記憶にあるのは、母とあの男が一緒になって、成長期で少しふっくらしてきた私にデブとかブタとか変なあだ名をつけて呼んできたり化粧をしたときに色気ずいてんじゃねーぞ!だとか、目殴られたんか?とバカにされた記憶しかない。

彼は私に愛情をくれたのだ。私は整形を繰り返していた時期があったが、そういった彼からの言葉でようやく自分のことが可愛いと思えるようになったし、かなりネガティブだったのが治って自分に自信を持てるようになった。そして整形を辞めた。
てかこれって学歴関係ないしただの愛されエピソードじゃね?!!?我ながら良い彼氏すぎる、、、非モテ非リアのみんなごめんね。

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🌟中卒あるある🌟愛に飢えている

そして私も彼のことが好きだから、とにかく彼の嫌なことは辞めようと誓った。これは自分のためでもあるので、まずは身近なところから頑張ろうと決めて順番に実行していった。

まず最初にホストクラブに行くのを辞めた。
(1回内緒で行ったのがバレて怒られた。)

しばらくしてから長年やってきた風俗を辞めた。
(コロナきっかけでもある。コロナありがとう。)

そして無駄な出費を減らして金銭感覚を直す。
タクシーに乗らない、値段を見てから物を買う、衝動買いしない、服を買いすぎない、無駄なサブスクを解除、家計簿をつける、禁煙、朝起きて夜に寝る。などなど

こんなことして意味あるのかよ?と思われるかもしれないけど、これが大きな1歩なのである。1歩どころか、もう既に100歩以上は歩いていた。禁煙以外は結構簡単にクリアできていた。金銭感覚も徐々に戻り、月50~70万でも足りなかった生活費がいつの間にか月15万以下でも足りるようになっていた。しかも、特に我慢をしているわけではなかった。今では物欲もないに等しい。理由はひとつしかなかった。飲みに行くことがなくなったからだ。私の今までの給料はほとんど飲み代に消えていたのだ。もちろん貯金もない。

🌟中卒あるある🌟貯金ゼロ

禁煙はできなかった訳ではなく、(※)チャンピックスの副作用がキツすぎた。ちなみに現在は禁煙してから1年と4ヶ月くらい。

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🌟中卒あるある🌟喫煙者

(※)禁煙外来で処方される禁煙用の内服薬

それから高校認定試験を受けて無事合格。高卒資格ではないので、まだ中卒なのかもしれないけど、それでも久しぶりに勉強をして自信がついた。あとは世界史が好きになった。中田敦彦のYouTube大学を見て爆笑してるなんて、2~3年前の自分が見たらビックリするよ。別人やん。誰ですか?

映画も元々好きだったんだけど、勉強したことで解像度が上がり、より映画が楽しめるようになった。なんか、、、人生が右肩上がりになってきた気がする?!!!??!

そしてつい最近、就活をした。
だが世の中そんなに甘くない。ここまで長々と文章を書いてて、かなり頑張ったんじゃないかと思いきや、中卒の風俗嬢から高認を取った健康な中卒になっただけだった!!!!!え〜!!!びっくり!!!!!

就活に苦手意識が芽生え、上手くいかずに時間だけが過ぎていったので、とりあえずアルバイトをすることにした。そしてここに中卒のフリーターが爆誕した。

すごくタイムリーな話だから、今後のことは今考えてるところ。やっぱ職業訓練したほうがいいかなーとか、専業主婦になりてーなーとか、このままバイト先の飲食店に就職しようかなーとかね。

🌟中卒あるある🌟飲食店店員

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私の人生を振り返ると、変な事件に巻き込まれなくて良かった。と毎回思います。1歩間違えれば犯罪に巻き込まれてもおかしくない環境に身を置いていたので、前科もなく健康に生きているのが奇跡に近い。これ見てる人がどんな境遇かは知らないけど、確実に危ないので同じことはしないようにして下さい。



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