他人を病気にさせる方法は簡単です。「あなた、ちょっと顔色悪いんじゃない?」と言ってあげればいい。それをさらに確実なものにするには、何人かと示し合わせて、ターゲットの人に対して、別々の時間帯にみんなが「顔色悪いんじゃない?」と言えばいいんです。その人は、心配から、本当に病気になってしまうでしょう。
もちろん、こんなことしちゃいけません。しちゃいけないことを書いたのは、あまりのも多くの人が、不用意にそういう発言をしているからです。世の中には、絶えず他人の批評をしている「批評グセ」の人が居て、このようなタイプは自分の観察分析(つまり反省)はちっともしないくせに、瞬間瞬間で、ほとんど無意識に他人の粗探しの言葉を発しています。
このような人の餌食にされたら大変です。君子危うきに近寄らず。接触しないのがいちばん。やむを得ずに接触した場合でも、聞き流すようにいたしましょう。
反対に、親しい人に普段とは違う異常を感じた時には、どうしてあげたらいいのか。そんな時には、批評ではなく、「何かあったの?」とさり気なく言ってあげましょう。自分が気を配っているということを伝えられますし、うまくいけば、相手からの何らかの告白を聞いてあげることもできるでしょう。