本編の派生、外伝的な立ち位置となるスピンオフ作品――のはずが、本編より有名になった作品がけっこうありました。え?これって本編じゃないの?!と驚くこと間違いなしの、誰もが知ってる有名スピンオフ漫画を紹介します。
『アトム大使』の中で最も人気だったのは、以前から手塚作品の人気者として活躍していた主人公のケン一君では無かった。科学省長官・天馬博士が息子の代わりとして作りだしたロボット「アトム」
機械仕掛けの木偶人形は物語の主人公へと伸し上がり、続編『鉄腕アトム』の掲載が始まった
麻雀漫画の傑作!本編の主役を喰った男アカギ
作者:福本伸行
「天 天和通りの快男児」のスピンオフで、人気の高いキャラクター、赤木しげるを主役とした作品。
赤木しげるの中学生時代からの活躍が描かれており、福本伸行氏の作品で最も連載期間が長い。アニメ化やドラマ化もされている。
同著者作品『天 天和通りの快男児』からのスピンオフとして、同作の登場人物である“伝説の雀士”赤木しげるの高い人気を受け、彼を主役としその若き日の伝説を築き上げていく姿が描かれた作品
トネガワといいハンチョウといい、福本作品のスピンオフってハズレないなー…と思ってたけど、そもそも代表作であるアカギがスピンオフ作品だった、とふと気付いた
ギャグ漫画の金字塔的作品がまさかのスピンオフだった
作者:楳図かずお
ギャグ漫画「アゲイン」のスピンオフ作品。「アゲイン」の主人公、沢田元太郎の孫、沢田まことが主役を務めている。
幼稚園児のまことちゃんとその家族が巻き起こすドタバタ劇を描いており、下ネタも満載。「グワシ」や「サバラ」といったギャグが人気で、ギャグマンガの金字塔的作品である。
まことの祖父の沢田元太郎が主人公の『アゲイン』(『週刊少年サンデー』1971年38号から1972年5号まで連載)のスピンオフ読切作品が原型
本編とは別物だと思ってた!
原作:安童夕馬 漫画:朝基まさし
「サイコメトラーEIJI」のスピンオフ作品。本編がミステリーものであったのに対し、こちらは政治ものになっている。
主人公は本編にも登場した武藤国光。ヤンキーから一転政治に目覚めたクニミツが市長選挙を争う物語で、ドラマ化もされている。
『サイコメトラーEIJI』のスピンオフ作品
できることならなんでも?・・・できることをするのは当たり前じゃろう。できそうもないことでも「やります やれます やってみせます」が言えねえようじゃ政治家んなってもたいした仕事はできない。違うか?『クニミツの政』
本編の敵役を主人公に据えた児童書
作者:原ゆたか
「ほうれんそうマンシリーズ」のスピンオフ作品。「かいけつゾロリ」として単独シリーズ化している。
主人公のゾロリは「ほうれんそうマン」に登場する悪役。
「ほうれん草マン」の原作者はみづしま志穂氏で、原ゆたか氏は作画を担当していた。シリーズが終わるにあたり、原ゆたか氏が「ゾロリを主人公にした続編を描いてもいいか」と原作者に許可を取り、始まったのが本シリーズとなる。
みづしま先生がほうれん草マンを完結させるにあたり、それを惜しんだ原先生が「ゾロリを主役にして続編を描いてもいいですか」と許可をもらい、 続いたのが本シリーズ
小学校の頃にかいけつゾロリの「かいけつ」を「怪傑」じゃなくて「解決」だと思ってた奴は、恋人ができないらしい。心理学の教授が言ってた。