シミュレーションRPGは通常のRPGとどう違うのですか。 教えてください。 2022/8/23 未分類 🔊 AI音声で読み上げ シミュレーションRPGは通常のRPGとどう違うのですか。 教えてください。
シミュレーションRPGと通常のRPGの違いについては皆さんが説明されているので、自分はちょっと意地悪なことを・・・。
シミュレーションゲームとは本来は航空機や車などの実機操作、育成、経営などのゲームのことを指し、欧米では『SIM』と呼ばれるジャンルのことです。
なので、日本のスーパーロボット大戦や信長の野望などは、本当はシミュレーションゲームでは無いのです。
ではなぜ日本でそれらをシミュレーションゲームと呼ぶのかというと、昔は元々の呼び方である『ウォーゲーム』という名称を使いづらい社会的な背景があったからです。
戦争のゲームを売るのか?という、現在では想像もできない反発が予想されたため、仕方なく、シミュレーションゲームという名前を無理やりあてたのです。
現在ではストラテジーゲームと呼ばれることが多いです。
そしてRPGですが、シミュレーションRPGのRPG的要素はストーリー性とレベル性を指します。
しかし、実はどちらもRPGの要素ではありますが、RPGを指す要素ではありません。
レベル制などはキャラの強さを解りやすく表現するためにウィザードリィで採用されたシステムですが、RPGの原型であるTRPGには存在しません。
日本でレベル制がイコールRPGのように扱われるのは日本のRPGがドラクエを出発点としているからです。
ゲームにレベルのシステムがあるだけで「RPG要素」と紹介するメディアは今でもあります。
つまりシミュレーションRPGとは、本来のシミュレーションの要素も、本来のRPGの要素もないゲームなのです。
シミュレーションRPGの「RPG」とはロールプレイングゲームの一要素の「レベルが上がること」です。
将棋やチェス、あるいはSLGでも『大戦略』とか『ファミコンウォーズ』とかの駒(ユニット)にレベルはありませんが、『ファイアーエムブレム』『スーパーロボット大戦』あたりはユニット(ユニットのパイロット)の経験値やレベルがあるので、「シミュレーションRPG」となります。
シミュレーションRPGは登場する仲間などをパーティと言わず
ユニットと称することがあります。多くの場合、戦闘の舞台は
正方形や六角形のマス目で区切られていて、キャラクターの
持っている行動力によって移動できるマス目の数が決まります。
ターン制、リアルタイム制の両方があるのは普通のRPGと
同じなのですが、普通のRPGのようにフィールドを歩き回ったり
街の人と会話したりなどの要素はシミュRPGにはありません。
たいていは「進軍ルート」というものを考え、相手の部隊の
編成などを見て相性的に強いユニットを選んだりする、
「戦略」という思考が必要になります。通常のRPGのように
出合った敵と片っ端から戦うだけでは勝てないことが多いです。
戦略が必要な分、普通のRPGより敷居が高く難しいです。
シミュレーションRPGは将棋やチェスみたいな「マス目」等にそって駒となるキャラクターを動かして、雑魚の掃討やボスの討伐、地域や拠点の制圧などを目標に攻略していくような構造を採用しているタイトルを指します。
戦略部分は、敵方となるCPUと交互であったり、ターン毎に行動したり、キャラクターの素早さその他に応じて動かせたりと様々な物があります。
マス目は真四角のものもあれば、六角形(ヘックス)を採用しているものもあります。
物によっては戦略部分を挟まないフィールドの移動が一切ないものもあり、
事前情報報告(ブリーフィング)
↓
部隊構成(装備・キャラクターの隊列・ステータスやスキルの設定・小隊構築など)
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戦略シーンのマップにキャラクターを配置
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戦闘直前のイベント・会話
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CPUとの勝負(途中でNPCへの説得やマップ上の商店への立ち寄り、闘技場などを利用してのレベル上げまでまとめてできるタイトルもあります)
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勝利
↓
勝利イベント
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幕間(次のシーンに移るまでの会話など)
↓
ブリーフィング
以下ほぼ同順
という具合に進む場合が多いです。
普通のRPGだと
拠点⇒フィールド移動⇒ダンジョン・イベント⇒フィールド移動・・・
といった具合に続くと思います。
大雑把にいえば、普通のフィールドマップを歩くRPGからイベントのないフィールドを撤廃し、イベントと戦略中心の攻略を主体として進めていく作品の多いジャンルです。