6月13日、窃盗などの疑いで逮捕された沖縄県浦添市の職業不詳・大森正樹容疑者(35)。
今年4月、東京・秋葉原のトレーディングカードなどを扱う店で、ポケモンカード約1500枚、115万円相当を盗んだ疑いが持たれています。
大森容疑者は「Twitterで短期高収入のバイトに応募し、指示を受けてやった。ポケモンカードを取ってこいと言われた」などと供述しています。
被害に遭った店の従業員は…
――希少性の高いものだけを狙ったという感じ？
トレカ×ヘッド 中山巡 副店長
「そういう感じではなくて、目の前にあったものを盗んだ、というような印象でした」
大森容疑者は、犯行前日に沖縄から飛行機で上京。量販店で手袋、金づちなどの道具を男から受け取り、犯行におよびました。そして犯行後、茨城県内の公園で、男に盗んだカードを手渡したといいます。
報酬は百数十万円の約束だったといいますが、結局払われなかったということです。
背景には、ポケモンカードの価格高騰があるとみられます。発売日には行列ができるほどの人気ぶり。東京・秋葉原にあるポケモンカード専門店「晴れる屋2」。この店で販売しているカードには、1枚なんと1600万円のものも。さらに、50万円のカードを購入している人もいました。この店では、高額商品は別フロアでの受け取りなど、セキュリティ対策も徹底しているといいます。
晴れる屋2 渡辺翔 店長
「あまりに高額すぎるカードは(店頭に)置かないようにしています」
2022年11月に東京・秋葉原にある別の店で起きた窃盗事件では、ハンマーのようなものでショーケースのガラスを割り、2人でポケモンカードを箱ごと盗む姿がカメラに映っていました。さらに、バールのようなもので、壁にかけているケースを開け、多数のカードを取っていきました。
全国各地で相次ぐポケモンカードの窃盗事件。被害に遭った店の店長は、カードが狙われる理由をこう指摘します。
ポケカ・フィギュア専門店サラキア 中尾嘉宏 店長
「やはりカードということで、持っていきやすいというのもそうですし、現金化するときに足がつきにくいのもあるので、ターゲットにされやすい」
闇バイトの標的となっているポケモンカードの窃盗。警視庁は指示役の特定を急いでいます。
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