名作と呼ばれる小説を読みたいが、パッと思いつきません。 海外のもの日本のものと合わせて教えてく… 2022/9/24 本 🔊 AI音声で読み上げ 名作と呼ばれる小説を読みたいが、パッと思いつきません。 海外のもの日本のものと合わせて教えてください。
《修正版》まず、日本と海外の名作文学のうち物語性ゆたかで面白いものを10篇ほど挙げてみます。“読むきっかけ”になりそうな作品を選びました。
⬛夏目漱石『坊っちゃん』
⬛下村湖人『論語物語』
⬛森鷗外『山椒大夫』
⬛芥川龍之介『地獄変』
⬛大岡昇平『野火』
⬛三島由紀夫『金閣寺』
⬛パール・バック『大地』
⬛エミリ・ブロンテ『嵐が丘』
⬛トルストイ『復活』
⬛ドストエフスキー『罪と罰』
⬛ユーゴー『レ・ミゼラブル』
⬛アルベール・カミュ『異邦人』
もう少し詳しく名作を紹介します。
まず、日本文学から。リンク先も参照してください。
■夏目漱石
全作品がおすすめ。『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『草枕』『虞美人草』『三四郎』『それから』『門』『彼岸過迄』『行人』『こころ』『道草』『明暗』など。作風は時期によってまるで違います。リンク先を参照。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10135114885
■森鷗外
簡潔で抑制のきいた文章の格調の高さは近代日本文学の最高峰。作品は『高瀬舟』『山椒大夫』『最後の一句』『寒山拾得』『舞姫』『雁』『阿部一族』『渋江抽斎』など。リンク先は『舞姫』について。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1065384795
■幸田露伴
森鴎外、夏目漱石と並ぶ明治の文豪のひとり。格調高く爽やかで慈味ゆたかな文章は何度も読み返したくなる。『観画談』『幻談』『太郎坊』『連環記』『五重塔』『運命』など。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1345751878
■泉鏡花
怪異と妖美を描いた作品が多い。繊細で個性的な美文。取っつきにくそうに見えて、読み始めると面白い! 『高野聖』『外科室』『春昼・春昼後刻』『草迷宮』『眉かくしの霊』など。
■国木田独歩
代表作『武蔵野』の自然描写がすばらしい。胸をしめつけるような哀切な感じの美しい短篇が多い。『忘れえぬ人々』『春の鳥』『運命論者』『牛肉と馬鈴薯』『空知川の岸辺』など。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10129383705
■樋口一葉
『たけくらべ』『にごりえ』
■島崎藤村
『破戒』『夜明け前』
⬛野上弥生子
超人的な文章力。『秀吉と利休』『海神丸』『真知子』『迷路』『森』など。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13106762213
⬛谷崎潤一郎
作品ごとに変わる変幻自在で華麗な文体。『春琴抄』『吉野葛』『盲目物語』『蘆刈』『白晝鬼語』『細雪』など。
■芥川龍之介
構成美のある短篇。古典を題材にしたものが多い。晩年には鬼気迫る作品、読む側が滅入るような作品が目立つ。『羅生門』『鼻』『杜子春』『藪の中』『奉教人の死』『地獄変』『河童』『歯車』など。
■武者小路実篤
『友情』は、青春時代の恋愛と友情の相克を描いた名作。私は読み終えるやいなや、涙が後から後からあふれ出て止まらなかった。『愛と死』
もおすすめ。
■志賀直哉
小説の神様。無駄のない正確で平明な文章。『清兵衛と瓢箪』『小僧の神様』『暗夜行路』など。
■梶井基次郎
幻想的な月明かりの下の出来事を描いた『Kの昇天』が印象的。ほかに『檸檬』『闇の絵巻』『のんきな患者』など。
⬛中島敦
劇的な物語の中で、身につまされるような苦悩、呻き、後悔、憧れ、誇りなどを漢文調の格調のある文体で真摯に、鮮やかに描き出す。『李陵』『弟子』『山月記』『名人伝』『悟浄出世』『悟浄歎異』『文字禍』など。
■宮沢賢治
『注文の多い料理店』『貝の火』『銀河鉄道の夜』
■太宰治
『お伽草紙』『斜陽』『人間失格』
■折口信夫
『死者の書』は難解だけれど謎にみちた魅力的な小説。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q14113319689
■下村湖人『次郎物語』『論語物語』
下村湖人の小説は私の生き方の核になっていると思う。この二つの作品を思い出すと、何があっても負けまいという気持ちになる。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1260858997
⬛武田泰淳
『ひかりごけ』『森と湖のまつり』『富士』
⬛坂口安吾
『桜の森の満開の下』は凄絶な幻想美が描かれた短篇。ほかに『白痴』『青鬼の褌を洗う女』『夜長姫と耳男』など。リンク先は『桜の森の満開の下』の紹介。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1027280670
■石川淳
『紫苑物語』から入ってはどうか。抜群にカッコいい文体。日本語の伝統に深く根ざした語彙を自在に駆使し、物語は思いもよらぬ方向へとアナーキーに展開。思考の束縛を解き放つような不思議な面白さ。ほかに『前身』『八幡縁起』『六道遊行』『荒魂』『狂風記』など。
⬛山本周五郎
時代小説家。薄っぺらな義理人情を突き破り、普遍的で根源的な価値を追求。どの作品を読んでも目頭が熱くなり、励まされる。短篇集では『松風の門』『おごそかな渇き』『小説 日本婦道記』『日日平安』『人情裏長屋』など、長篇では『虚空遍歴』『ながい坂』『樅ノ木は残った』など。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q12112042502
■三島由紀夫
現代の古典。『憂国』『中世』『近代能楽集』『潮騒』『金閣寺』『豊饒の海』(『春の雪』『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』からなる)など。リンク先では『豊饒の海』などに見られる仏教思想(唯識)の本を紹介。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q10178981775
⬛大岡昇平
『野火』は極限状況下の人間を緻密に描いた戦争文学の代表作。必読。ほかに『俘虜記』『レイテ戦記』など。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q11112218231
⬛川端康成
『伊豆の踊子』『山の音』『眠れる美女』『古都』
⬛稲垣足穂
『一千一秒物語』『弥勒』
⬛埴谷雄高
難解な形而上学的思弁小説『死霊』が代表作。リンク先は、この作品にある言葉「自殺と子供をつくらないこと。この二つだけが、人間が正真正銘の自由意志でおこなえることだ」についての、kam……さんの解釈。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1455790249
⬛安部公房
『砂の女』『壁』『他人の顔』『燃えつきた地図』『箱男』など。リンク先では『他人の顔』を紹介。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1093720525
⬛井上靖
『天平の甍』『蒼き狼』『敦煌』など。リンク先では『蒼き狼』を紹介。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q12189561342
⬛堀田善衞
『広場の孤独』『若き日の詩人たちの肖像』『橋上幻像』『ラ・ロシュフーコー公爵傳説』
など。リンク先は、scr……さんによる紹介。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1440399844
■辻邦生
絶望と再生と喜びの真摯な物語。文章も描写される情景も堪らなく美しい。『光の大地』『雲の宴』『夏の砦』『安土往還記』『ある生涯の七つの場所』『黄金の時刻の滴り』『西行花伝』など。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q13172195753
■三浦哲郎
透明な空気のような文章。『忍ぶ川』『白夜を旅する人々』『素顔』『みちづれ』『ふなうた』『わくらば』など。リンク先は、scr……さんによる紹介。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1427247189
⬛井上ひさし
ことばの魔術師。『十二人の手紙』『新釈 遠野物語』『吉里吉里人』『四千万歩の男』『東京セブンローズ』など。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1152443926
⬛石牟礼道子
巫女のごとき共感力。みずみずしい詩的な文章。『苦海浄土 わが水俣病』『椿の海の記』『十六夜橋』『葛のしとね』『なみだふるはな』『西南役伝説』など。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q10151496015
■丸山健二
緊迫感と美しさが調和した、解像度の高い詩的な文章。『夏の流れ』『夜釣り』『水の家族』『野に降る星』『争いの樹の下で』『ぶっぽうそうの夜』など。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10114804480
海外文学の名作については、リンク先を見てください。名作の探し方についてのリンクもあります。
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q12157852282
SFですが、ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』
村上春樹『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』
傑作です。