私は同居人と2人で暮らしています。その同居人をAさんとします。
Aさんには素晴らしい美点がいくつもあります。
しかし、ただ一つの欠点が、その他すべての美点を損なわせていると私は思っています。
Aさんはすごくキレやすいのです。
Aさんだけでなく、すぐキレる人は少なくありません。
世の中には「すぐキレる夫・妻」「すぐキレる上司」に悩んでいる人も多いと思います。
「すぐキレる友人」ぐらいだと、距離を取ればいいだけなのですが、同居人・夫・妻・上司などは逃げることができません。
Aさんには何度も「キレないで欲しい」と頼みましたが、無駄でした。
「キレさせる原因を作っているお前が悪い」と、またキレられる始末(苦笑)。
結局、自分の方から対策を練らねばなりません。
それには相手をよく分析しなくてはなりません。
Aさんの特徴は以下の通りです。
●いきなりキレる
最近は慣れてきましたが、Aさんは
予想できないタイミングでキレます。
まさに瞬間芸。防御の姿勢を取ることもできません。
いきなりなので、こっちが「えっ、何で?」と戸惑っているうちに更にエスカレートします。
一応「キレる前にワンクッションおいてくれ」と頼みましたが無駄でした…。
自分ではどうにもならないようです。
●些細な事でキレる
Aさんは衣食住、様々なことにこだわりが多いです。
・食器を洗う洗剤の種類
・皿を置く位置
・シチューに入れる牛肉の脂身の量
etc.
自分の思い通りにならないとキレます。
こだわりが1つや2つならいいのですが、たくさんあるので同居人としては大変です。つねに地雷原にいるようなものですから。
●普段から口調がキツい
ちょっとした自分の不満を私に伝える時、かなりのキレ口調で話します。
例えば、私がトイレの電気を消し忘れていた時などです。
確かに消し忘れたことは悪いです。でも、そんなことでキレなくても…、と思いますが、本人はキレてないと言います。
なので、口調がキツいというだけなのでしょうが、同じことを伝えるならもっと柔らかく注意してほしいなあと思います。
キツく言われると自分もイラッときて反論してしまうときがありましたが、そうなれば本格的にキレだします。最近ではそれがわかってきたので反論しなくなりました…。
●びっくりするほど激しく怒る
Aさんが単に不愉快なとき、普通の人が怒っているぐらいのテンションです。つまり不愉快なだけなのに傍からすればキレてるように見えます。
そんな人が不愉快の1段上の、怒りのステージに入ったらどうなるか?
もう、びっくりするぐらいの怒りです。トランス状態というか、悪霊か何かが取り憑いているじゃないかと思うぐらいの異様さです。
怒りは大体30分ぐらい続きます。後半は怒っているテーマじゃなくて、私への人格攻撃の時間です…。
●人の意見を全く聞かない
キレる側からするとキレさせた原因を作った方が悪い、と思うようですが、こっちにはこっちの事情もあります。
私は全部自分が正しいとは思ってませんし、意見の相違があれば話し合って互いの妥協点を見出したいと思っています。
しかし、Aさんはキレることで相手の反論を封じ、相手に自分の言い分をのますのが得意戦法?です。
話し合いや妥協はありえません…。
★対処法
正直、根本的な対処法はないと思います。
「頼むからキレないでくれ」
「いや、キレさせる原因を作るお前が悪いんだろ」
と意見が噛み合いません。
結局、その場その場の対処療法しかないと思います。
キレてしまったら如何に短時間で収束されるかが肝心です。
キレやすい人に共通することですが、冷めるのも割と早いです。しとしと降り続く梅雨初期の雨ではなく、雷を伴う夏の夕立のような感じです。
少しの時間で止むとわかっていれば、我慢もできます。
基本、キレたら黙って聞いているのが一番だと思います(聞かないと怒りはエスカレートします)。
なだめようといろいろ発言すると、逆効果の場合が多かったです。黙っている方が無難です。
当然反論はNG。それは時間とエネルギーの無駄ということが最近ようやくわかってきました。
★私も昔は怒りっぽかった
実は、そういう私も本来は短気な性分で、若い頃はよくキレてました。
しかし、キレたあと、その原因が自分の勘違いだったことが何度かあって、自分の過ちを深く恥じました。反省してすぐキレるのは良くないと思うようになりました。
正直、すぐにキレるメリットは一つもないし、デメリットばかりだと思います。
それが分かればAさんもキレなくなるのかなあと思いますが、自分と人とは違うので、あまり期待していません。