Fateシリーズのエミヤについてです。 FateシリーズはアニメUBWとゲームではEXTELL…

はじめまして、回答させて頂きます。

まず、ＴＹＰＥ－ＭＯＯＮ（以下略：型月）作品の世界には『平行世界（パラレルワールド）』が存在します。それらは無限に広がり、少しずつ違っています。この平行世界に干渉出来るのが魔法使いキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグと、その門下である遠坂家の魔術師です。

それはさておき、原作のゲームにも３つのシナリオがあります。ヒロインが違うのはもちろんのこと、衛宮士郎が辿る道も１つではありません。マルチエンディング（ＢＡＤエンドなど）も含めれば、英霊になるどころか、聖杯戦争中に衛宮士郎が死んでしまう平行世界もあることになります。

要するに、
Ｆａｔｅの士郎 ⇒ 正義の味方になることを決意
ＵＢＷの士郎 ⇒ 凛のおかげで人間らしく生きる
ＨＦの士郎 ⇒ 正義ではなく桜だけの味方になる

…などの衛宮士郎がおり、それとは別に
どこかの平行世界の士郎 ⇒ 英霊エミヤになる

…という結末も存在する、ということです。

エミヤはＵＢＷで、「過去の自分を殺せば英霊エミヤはいなかったことになるかも知れない」という理由で士郎を狙ってきますが、実は士郎を殺したところでエミヤが消えることはありません。そして、エミヤもそれは分かっています（分かっているけど試さずにはいられない、という感じ）。

サーヴァントたちの魂（データ）が保管されている『英霊の座』は、時間を超越した空間とされています。つまり、世界の始まりから終わりまで、全ての平行世界（可能性）に存在した英霊がすでにそこにいるのです。

エミヤという英霊がいる以上、その結末に至る平行世界も必ず存在することになりますし、その結末がある以上エミヤが消えることは無い。つまり、基本的に一度『英霊の座』に登録された英霊が消えることは有り得ません。

——————–

そして、これは個人的な見解ですが…。

英霊エミヤが「エミヤシロウ」ではなく、「エミヤ」なのは、彼がただ単に衛宮士郎の成れの果てだからではなく、衛宮切嗣から士郎に受け継がれた理想（呪い）の象徴だから「エミヤ」なのかな、と思います。

ちなみに、ＦＧＯでは衛宮切嗣もアサシンのサーヴァント「エミヤ」として登場しています。

ＦＧＯの世界では、『人理焼却』や『異聞帯』という現象によって『英霊の座』が消えたこともあります。そこではエミヤに限らず、他の英霊も存在しないことになっていました。同時に、ＦＧＯのエミヤはただの掃除屋ではなく英霊として活躍しているので…どういう気持ちでいるのかな、と興味深く思っています。

英霊エミヤは衛宮士郎の辿る未来の一つに過ぎません。奈須きのこ氏もセイバールートの士郎の未来と英霊エミヤは同一人物ではないと語ってました。
で、extraシリーズの無銘はさらに複雑で、あれは衛宮士郎が辿る未来の可能性の集合体だそうです。

ちなみにFGOのエミヤはstay nightのと同じと考えて良いと思います。ただし第五次聖杯戦争について記録はあっても記憶はありませんが。